切削加工の部品調達を行なうのにベトナムで大丈夫?
切削加工の部品調達を行なうのにベトナムで大丈夫?
弊社のベトナムからの海外調達の工場は3社あります。 (2015年5月現在)
2014年は力を入れてベトナムでの調達工場の開拓を始め、約50社のローカル工場を見学しました。
現在3社のみの取引に留まっているのは、高精度の切削加工を依頼するには
ベトナムローカル工場ではまだ厳しいからです。
(ベトナム日系、ベトナム台湾系は高精度の品質は維持されていますがコストメリットが十分とは言えません。)
一つ目の問題点は材料費が高価なことです。
ベトナムは自国で材料の生産を行っていないので全てが輸入材となります。
その為に中国・台湾など自国で材料生産できる国に比べて材料調達コストが高くなります。
二つ目の問題点としては品質が不安定なことです。
中国・台湾に比べて、日本製の機械を使っている会社が多いですが、
そのほとんどは20年以上前の中古機械が主力の工場です。
三次元測定器などの高性能な測定機器を置いて管理している工場も
まだまだ少ない状況です。
三つ目の問題点は、距離が中国・台湾に比べて遠いことです。
安価な賃金により低コストで製作出来ていても、距離が遠い為に送料が中国・台湾に比べて高価です。また納期も空輸の場合でも2−3日遅くなります。
以上のことからベトナムでの切削加工調達は中国・台湾に比べてまだまだハンディがあるでしょう。
では、ベトナムではどのような加工が適しているのでしょうか?
小ロットの場合は、在庫製品であるなど納期に余裕のある製品です。
公差の厳しくない工数の多い加工が向いているでしょう。
また、大量生産の製品についても運送コストを慎重に確認すればメリットが出る場合があります。
現状の弊社の方針は、中国調達をメインとし、チャイナリスクに備えて今はまだ調達に難があるベトナムでも一部生産を続けることで、 レベルアップ、コストダウンを一緒になって進めていくことです。
自社で海外調達するにはまだまだリスクが大きいのが現状です。一般ユーザの方は間に輸入商社を入れるなどして第三者に品質管理させた方が安全でしょうね。
安いだけではない安心出来る海外調達を阪井金属製作所はこれからも行っていきます。
◆関連情報
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